食べるだけじゃない!魅力的な植物「モリンガ」の育て方

モリンガは栄養価が高いスーパーフードとして注目されているため、モリンガを健康食品だと認識している人も多いのではないでしょうか。それも決して間違いではありませんが、モリンガにはスーパーフードとしての魅力だけではなく、観葉植物としての魅力もあるのです。

そこでこの記事では、モリンガの育て方や観葉植物としての魅力を紹介します。

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モリンガとは

モリンガは、北インド原産の植物で、和名をワサビノキと言います。モリンガは非常に高い栄養素を持ち、その豊富な栄養素から「奇跡の木」と呼ばれることもあるほどです。モリンガの持つ代表的な栄養素は、ビタミン、ミネラル、アミノ酸、タンパク質、カルシウム、カリウムなどで、その他にも高い抗酸化作用を持つポリフェノールの含有量が多いのも特徴です。

こうした栄養素は主にモリンガの葉に含まれているため、モリンガの葉は原産地では古くから食用として親しまれています。また、モリンガの花は花茶として、根は漢方薬として使用され、さらに種からはオイルが採取できるのです。

こうしたことから、モリンガは捨てるところのない植物として現地の人々に珍重されています。一方、モリンガは、食用としてだけではなく、観葉植物として育てる魅力がある植物です。細めの木に、丸みを帯びた比較的小さな葉をたくさんつけるモリンガは、涼やかな癒しの雰囲気を持っています。

モリンガは、亜熱帯地方原産の植物でありながら、和モダンな雰囲気も醸し出す魅力的な植物であるため、日本においても観葉植物として抵抗なく育てられると言えます。

エコプラントとしてのモリンガの魅力

空気を浄化し、室内の環境に良い影響をもたらす植物を総称してエコプランツと呼びます。エコプランツとして知られる代表的な植物には、サンセベリアなどが挙げられますが、モリンガもまたエコプランツの仲間なのです。

エコプランツには、建築材に含まれることもあるホルムアルデヒドなど、シックハウス症候群の原因となる有害物質を除去する効果があると言われています。エコプランツは、気孔から室内の有害物質を取り込み、人間に欠かせない酸素を作り出してくれます。

こうした作用から、エコプランツは空気環境を改善する空気清浄機のような役割を持つ植物として人気を集めているのです。エコプランツの種類によって、ホルムアルデヒドの除去に長けている植物や、臭いの原因にもなるアンモニアの除去に長けている植物など、様々な効果が期待できます。

なかでもモリンガは、二酸化炭素を吸収する能力が非常に高いことで知られています。一般的な植物が吸収する二酸化炭素量の約20倍もの量を吸収し、日本でも多く植えられている杉の木と比較すると、その量は約50倍にも上るのです。

室内の二酸化炭素濃度が高まり過ぎると、人の健康に悪影響を及ぼすこともあるため、定期的な換気はもちろんですが、モリンガを室内で育てることも空気環境を良くするために効果的と言えます。

モリンガの育て方

モリンガは暖かい地域が原産の植物であるため、基本的に暖かい環境を好み、寒さを嫌うという特徴があります。

そのため、日本でモリンガを育てるには、鉢植えにして室内で観葉植物として育てることが一般的です。1年を通して日当たりの良い場所で育てるのが大切なため、春や夏には屋外に出して日光浴させると良いでしょう。

室内に置く場合も、窓辺などの明るい場所で育てるのが適しています。冬は、基本的に室内で管理して、暖かさを保って世話することが重要です。熱帯地域でない限り、モリンガは冬に休眠するため、この時期に厳しい寒さに当ててしまうと枯れることがあります。

休眠中は葉や枝を落としてしまうため、冬の間は暖かい室内で育てて冬を越すのが理想的です。できれば、冬場でも15℃を下回らない環境で育てるのが良いでしょう。モリンガは乾燥に強い植物なので、水のやり過ぎは禁物です。

水やりの適したタイミングは、鉢植えの表土が乾いたときです。鉢底穴から水が流れ出るまで、たっぷりと水をやりましょう。土が乾くまで水はやらず、乾いたらたっぷりと水をやるというメリハリのある水やり習慣がモリンガを上手に育てるポイントです。

鉢植えの土が乾きにくい冬場は、その分水やりの回数も減らす必要があります。表土が乾いていることをしっかりと確認して水をやります。水のやり過ぎで鉢のなかが過湿状態になると、根が呼吸できなくなって枯れてしまうこともあるので注意が必要です。

モリンガは、鉢植えを購入する以外にも、種から育てることが可能です。種まきの際は、春から夏にかけての暖かい時期に行うと発芽率が上がります。また、種まきの前日に、種を一晩水につけておくことも、発芽率を上げるポイントです。

30センチほどに成長するまでは、種をまいた小さなポットで育てます。その後は、成長に応じて大きな鉢に植え替えると良いでしょう。モリンガは植物のなかでも成長が早く、室内で育てる場合は、大きくなり過ぎないように管理する必要があります。

そのため、必要に応じて剪定することが大切です。モリンガは、原産地では10メートル以上にも成長し、約1~2年で成木になります。天井につくほど成長したモリンガは、だいたい50センチから1メートルほどの高さで剪定して脇芽を伸ばすようにすると、バランスの良い樹形に育てられます。

モリンガの花

モリンガは4月から6月にかけて、花を咲かせることがあります。花は白く、良い香りが特徴です。香料にしたり、乾燥させてお茶にしたりすることからも、モリンガの花の芳香が人々に親しまれることがわかります。花が終わると細長い莢(さや)ができ、食用として収穫することもできますが、日本の生育環境だと収穫まで育たないことも少なくありません。

そのため、花が終わったら、モリンガが体力を消耗しないよう花柄を摘み取るのも良いでしょう。

モリンガの病害虫

植物を育てる上で気になるのが病害虫です。ただ、モリンガは比較的強い植物で、病気にかかりにくく、害虫もつきにくいという特徴があります。日本で育てる場合、アブラムシやカミキリムシがつく可能性もありますが、木酢液をかけたり捕殺することで駆除できることも多いです。

モリンガを元気に育てることで、害虫の成長を阻害できるので、日当たりや水やりなどを適切に行うことを心がけ、害虫がつきにくく育てることも重要です。また、適切に水やりを行い、過湿状態にしないよう元気に育てることで、病気になりにくい、強いモリンガを育てられます。

まとめ:観葉植物「モリンガ」の魅力

高い栄養価が特徴のモリンガはスーパーフードとして人気ですが、それだけではなく観葉植物として育てる魅力もあります。日当たりの良い暖かいところで管理し、乾燥気味に育てることで、それほど難しくなくモリンガは育てることができます。

モリンガには、室内の空気環境を改善する、エコプランツとしての役割も期待できるため、そうした特性が爽やかな樹形と相俟って、癒しの存在になるのではないでしょうか。